企画展示室
企画展示室では、不定期で展示内容を入れ替えます。
平成30年12月より第二企画展示室にて、過去にご好評いただいた企画展「望ケ丘の子どもたち」と「新良田」の再展示を行っております。併せてご覧ください。
長島愛生園歴史館企画展
いのちの翼〜盲人会「青い鳥楽団」のかがやき〜
- 令和5年3月〜 開催期間は未定です
- [HP掲載]
- R5.4月より
盲人会「青い鳥楽団」が結成されたのは1953(昭和28)年のことです。
当時は、ハンセン病治療薬による菌陰性者の増加と、それに伴う社会復帰、入所者による処遇改善運動の始まりなど、療養所の空気は変わりつつありました。しかし、隔離を定めた「癩予防法」は頑然として存在しつづけ、ハンセン病に対する社会の認識は依然として厳しい
ものがありました。そのため、視覚や手足に障がいを残した人びとは社会復帰もままならず、療養所の片隅でただ時代の流れに取り残されていました。
そうした中、生きがいを求め、力強く活動をはじめた楽団がありました。それが盲人会「青い鳥楽団」です。療養所内でも特に後遺症の 重い人びとの演奏は、園内外の人びとを結びつけ、障がい者による演奏という枠を飛び越え、音楽的にも高い評価を得る演奏へと昇華していきました。
本企画展は、青い鳥楽団のバンドマスターであり詩人の、近藤宏一氏の著作の一部より、楽団の活動を紹介します。
※盲人会とは園内の視覚障がい者により結成された団体。